パルシステム群馬発足にあたって

 2005年度総代会での「パル群馬・渋川市生協の統合を前提とした連帯を促進します」の決議に基づき、同年7月からパルシステム群馬県部会を定期開催し、同年12月の理事会での「組織合同推進」決議を受け、2006年1月群馬県部会から、組織合同論議に入りました。同年4月からは組合員向け広報を発行開始し、総代会での「パル群馬・渋川市生協の合併契約書締結」の決議以降、具体的な準備と手続きを重ね、2007年4月1日「パルシステム群馬」として新生協がいよいよスタートしました。

 「私たちは協同の力で心豊かにいきいきと暮らせる地域社会を創ります」を理念に掲げ、事業開始初年度は、組織運営の安定と経営基盤の強化をはかること、「第1期中期計画(2008〜2010年)」策定の論議をすすめることを大きな柱に活動を行い、組合員のくらしに真に役立つ組織をめざしていきます。

 そのためには、多様性の共存を大切にし、組合員一人ひとりのくらしに役立つ事業をすすめ、自発的、積極的な組合員参加のある民主的な組織をめざし、組合員活動を活発にし、「食の安全」に対しての意識を高め合い、子供たちが将来に夢と希望をもてる愛のある地域社会づくりに貢献し、食と農業、環境を守ることの大切さと、平和であることの尊さを世代を超えて、学びあい、広め、NPO、行政等の他団体と連携した「地域づくり」に貢献できる活動をすすめます。

 年金・社会保険負担増による個人消費低迷、増税への不安、雇用格差等、私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化し、食の安全への不安も鳥インフルエンザ発生、食品メーカー不祥事等と高まるばかりです。このような中で生協としての役割をしっかり果たし、生きていくことの喜び、生活していくこと楽しさを、みんなで分かち合えるよう、パルシステム群馬一同、努力していく所存でございますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

2007年4月1日

生活協同組合パルシステム群馬
理事長  田中三千夏