環境講座「いのちの水を求めて」を開催しました

 群馬県の水質を自分たちの目で確認するために、11月4日に高崎センター組合員活動室にて環境講座「いのちの水を求めて」を開催いたしました。

 講師は群馬高専の小島先生。炭の研究をしている小島先生は、炭から作った炭素繊維を利用して榛名湖の水質浄化を行ったり、テレビにご出演されたりと、幅広くご活躍をされています。

 講座の前半では、小島先生の研究についてのビデオやスライドを元に私たちの住む群馬の水について学び、後半は参加者各自で持ち寄った水(自宅や井戸・雨水など)を、PH・COD・全硬度・鉄・残留塩素・硝酸の6項目について参加者自身が試薬を使って測定しました。当日持ち込まれた水は東吾妻・渋川・前橋・高崎・伊勢崎、果ては本庄までと幅広いものでした。

 「おいしい水の条件としては、成分に鉄が検出されないこと」と小島先生は言います。また群馬は豊富な水源に恵まれ、首都圏の水がめとして位置しますが、農業や畜産が盛んな地域。「農畜産業の影響で、下流に行くほど溶け込んだ肥料やし尿が変化した硝酸が検出さやすいです」。

 測定値を各自発表し、小島先生からコメントをいただいたところ、東吾妻の水は名水で、売ってもいいくらいの素晴らしい水質とお墨付きをいただきました。それ以外の水も、安心して飲める検査結果。

 今回の講座を主催した運動テーマグループでは、これからも水問題についての学習会をすすめる予定です。

炭素繊維の研究されている小島
先生。「この繊維は火で燃やして
も切れません」

試薬を使って水質の測定を実施
しました

各6項目について参加者自
身が水質を測定