「石けん学習会」を開催しました

6月15日(火)に高崎センターで「石けん学習会」を開催しました。講師は、パルシステム商品の『me・gu・ru浴用石けん』を製造しているメーカーである、エスケー石鹸(株)の中村さんが務めました。

まず、中村さんは、エスケー石鹸(株)の会社の成り立ちや、石けんの歴史、エスケー石鹸(株)で取り扱う商品などを解説。

「エスケー石鹸(株)は今の社長で四代目。粉石けんを日本で初めて作ったメーカーで、その昔は百貨店ブランドの粉石けんを販売していました」。(中村さん)

また、石けんが製造される様子や、エスケー石鹸が行っている環境教育などの社会貢献活動、廃食油のリサイクルからできる石けんが製造される様子などを、DVDで閲覧しました。

その後、「合成洗剤と石けんの違い」や「石けんで汚れが落ちる仕組み」についての説明があり、それぞれを水に溶かし、2種類の実験を行いました。

ひとつ目は、合成洗剤と石けんの見分け方の実験。2つの溶液に酢を入れてみました。すると、石けん水に酢を入れると分離しましたが、合成洗剤を溶かした水に酢を入れても分離しませんでした。

ふたつ目は、石けんで洗ったガーゼと、合成洗剤で洗ったガーゼに紫外線をあてる実験をしました。すると、、蛍光増白剤が含まれている合成洗剤で洗ったガーゼは黄色く光り、すすいでも蛍光増白剤は繊維に残ることがよくわかりました。

さらに、水環境への影響についてのお話しも。合成洗剤に含まれるLAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)や蛍光増白剤は、分解性が悪いため河川を汚染しやすく生態系に影響を及ぼすとのことを、埼玉県の河川の汚染データを参考にしながら教えてもらいました。


<参加者のアンケートから>

「パルさんの洗濯石鹸、台所洗剤をここ数ヶ月使っています。手荒れが少なく、香りがきつくなく、つけおきすると汚れが落ちている様子がよくわかります。今回参加してみて原料からして安全なことがわかり安心しました。ハミガキ粉はまだ使っていないので試してみたいと思います」

「安心して洗剤等を使うためには、やっぱり自分でも勉強をすすんでやっていかないといけないと思いました。今日は貴重な話が聞けてよかったです」

「洗濯は石けんですが、どのように活用できるのか知りたかったので参加しました。表示の見方がわかり良かったです」

今、日本ではどのくらいの人が石けんを利用しているかご存知ですか?石けんと合成洗剤のシェアは、昭和27年を境に合成洗剤のほうが上回り、今では97%が合成洗剤、石けんはわずか3%だそうです。

確かに、石けんには使いづらいイメージや、汚れが落ちないような気がするなどの声がよく聞かれます。

しかし、合成洗剤は、蛍光増白剤のおかげで汚れが落ちたように見えるだけで、さらに香料のせいで臭いがなくなった気がするだけなのかもしれません。

石けんは、慣れてしまえば臭いも気にならないし、使い方だってコツをつかめば、面白いように汚れを落とせます。

今度も、一人でも多くの組合員さんに、石けんの使い方を知ってもらい、石けんのよさを実感してもらえるような学習会を、今後も企画していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。

<参考>
エスケー石鹸(株)

ビデオ学習の様子

学習会の様子

実験の様子

me・gu・ru浴用石けん