「野菜くらぶ」公開確認会を開催しました

11月29日(月)に「野菜くらぶ」の公開確認会を開催しました。

組合員自らが監査人となり、農畜産物の安全性を確認するために、管理書類や現場を監査し、産地の取組みを評価する「公開確認会」。

今回の公開確認会を開催するにあたって、初級監査人講習会、中級監査人講習会で、監査人の心得や書類の見方などを学習して、組合員自身が監査人の資格を取得しました。

野菜くらぶは、利根郡沼田地区にある野菜の産地で、前橋地区や青森県、静岡県にも生産地を広げています。
グループ会社にはサングレイスやグリンリーフがあります。サングレイスでは、全国のモスバーガーで使われるトマトを生産。
グリンリーフでは、漬物や有機こんにゃく、冷凍野菜などを製造しています。

当日は、昭和村公民館に、昭和村村長をはじめ、パルシステム群馬の組合員、野菜くらぶの生産者の他、パルシステムの生産者など総勢150名が集まりました。

午前中は、コア・フードのほうれん草の監査という事でほうれん草のほ場とグリンリーフの工場を視察。ほ場では、太陽熱殺菌による土壌消毒や抑草効果、まだ小さくて霜に耐えることのできないほうれん草にかけられた“パオパオ”の保温や防虫効果の説明を受けました。

衛生管理が行き届いていた、漬物、こんにゃく、冷菜工場は、手づくりの感覚を大切にしながらの作業の様子。
特に“もったいない”の思いで商品が作られていることが、組合員の共感を得ていました。昼食にも、産地の野菜や味噌、こんにゃく、漬物が入った特製のお弁当をご用意いただき、お腹も心も満たされました。

午後は、野菜くらぶの創業時の想いを生産者が語るというプロローグから始まり、その後、プレゼンテーションとして、会社概要や経営理念、他にも農業への取り組みについてお話しがありました。
野菜くらぶでは、適地適作で35品目もの野菜を作っており、通年出荷を実現。
研修生の受け入れなど、後継者を育てることにも積極的に実施しています。

農産物の品質・生産管理を定めたマニュアルにより、常に向上をめざし、最大の努力を惜しまない様子は、まさに「感動農業」「土づくり、人づくり」に向かって、生産者全員が一心となっている様子を伺いました。

パルシステム群馬では、野菜くらぶとの交流や収穫体験を毎年続けています。
地産池消の取り組みとして、糖しぼり大根、清七味噌、わけあり野菜などを扱っていますが、今年度、渋川センターと高崎センターでは、7月から9月の3カ月間、野菜くらぶの朝獲れレタスを組合員に届けるという取り組みを実施。
各センター長が、早朝から産地にレタスの受け取りに行ったことが評価され、野菜くらぶより感謝状をいただきました。
組合員宅では朝獲れの新鮮なレタスが、その日中に食卓へ並び、「おいしい」と大変よろこばれました。

公開確認会のまとめでは、8名の監査人が監査所見として、QPMSマニュアルの評価や栽培自主基準を基に栽培していること、作業日報、栽培管理表、内部監査でも確認していること、野菜くらぶで使用したものはBT剤など、天然に存在する資材や有機JASで使用が認められている農薬を使用していることなど、書類や聞き取りで監査したこと、実際に見て感じたことなどを述べました。

また、生産者のご苦労と、安心安全な野菜の生産に感謝するとともに、「交流を通して築き上げてきた顔の見える関係が、さらに深いものとなった、多くの組合員に伝えたい」などの感想が述べられました。

今回の公開確認会を開催するにあたって、多くの方に、数カ月に及ぶ準備にご協力をいただきました。深く感謝し、お礼申し上げます。詳しくは、こちらもご覧ください。

→パルシステムHP

→野菜くらぶHP

パルシステム群馬 田中三千夏



パルシステム連合会 高橋宏通

野菜くらぶ 澤浦彰治



昭和村村長 加藤秀光

ほ場視察の様子



こんにゃく工場視察

漬物工場視察



創業者3名によるプロローグ

朝獲れレタス取組により感謝状をいただきました



中嶋専務によるプレゼン

野菜くらぶみなさんによるプレゼン



産地受け止め

監査人による所見報告