「産直講座「秋田の米づくり」〜だまこ鍋を囲みながら〜」を開催しました

オーリア21は、Ogata-mura Relationship & Ecology Agricultural Association 21st.centの頭文字から名付けられています。秋田県大潟村の数ある農家のうち「21世紀の農業を考える会」として発足した団体で、17年間「健康」「環境」「交流」をキーワードに生産者と消費者の顔が見える関係を築き、活動を続けています。

大潟村は、元・日本最大の干潟である八郎潟を干拓し、全国から農業に関する試験に受かった入植者によって農地として開拓されました。現在は主に2世3世の方々が活躍されているそうです。

今回の交流会には、元気な2世の方々の内、オーリア21で活動されている4名の方々を招いて、基本理念や活動内容のお話をいただきました。

オーリア21では田畑輪環農業を導入することで、農薬や科学飼料に頼らない永続的な農業生産と地力向上を目指しているそうです。 そもそも、日本では本来土壌が持つ地力と作物の力を生かした農法を行っていたということですが、効率的量産を突き進めた結果、農薬や科学肥料に頼ることになってしまったとのこと。

このような話を聞くと、生物多様性や水害など私たちの身の周りで起こっている危機的なことのほとんどは「本来」に戻すと、解決しそうなことのように感じました。

人間がより効率的に、便利に、手軽にと技術を磨いたことで、現在の不安が生まれてしまったのかと考えると、これからは、本来の姿・あるべき姿に基づいた発展が必要なのかもしれません。

オーリア21の方々は、おおらかな人柄でとても大切なことを私達に教えてくれたように思います。


学習会の締めくくりは、おいしいだまこ鍋を囲みながらの交流会。
オーリアのみなさんによるコント仕立てのミニ秋田弁講座も楽しく盛り上がりました。

産直講座では普段聞けない産地の情報はもちろん、直接生産者の方々と交流ができるチャンスです。
今後もさまざまな産地にご協力いただき、産直講座を行っていきますのでみなさんのご参加をお待ちしています!

オーリア21のプレゼンテーション。スライドを使って分かりやすく説明して下さいました。

ご飯を潰して「だまこ」を作ります。

しゃきしゃきしたせりの歯ごたえと、鶏のスープが浸みただまこが絶妙

だまこ鍋をつつきながら話も弾み、交流は和やかなムードでした。

秋田のお米がとても身近に感じられた学習会でした。