「放射能学習会〜福島の現状とこれからのエネルギーについて〜」を開催しました

2月24日(金)、高崎市総合福祉センターにて、運動テーマグループが主催する放射能学習会(連続3回企画の3回目)を開催しました。

原子力資料情報室の伴さんを講師に迎え、福島の現状と今後のエネルギーについて、わかりやすい話をいただきました。

1 福島原発事故で起きたこと
2 福島原発の現状(炉心の崩壊熱)
3 後始末に40年以上(ほとんどが今後の研究開発に依存している)
4 行き場のない廃炉廃棄物(広域汚染と住民避難、福島県民の避難状況について)
5 避難区域の見直し問題
6 波(大波)地区での除染活動結果(第2報)
7 損害賠償制度(仕組みはできたが進まぬ実態)
8 環境に放出された放射性物質の経路
9 なお、高い食品暫定基準見直し
10 放射線被ばくのリスク
11 群馬県モニタリングポストのデータ(航空機モニタリングによる汚染マップ)
12 自然エネルギーは地域(群馬)から
13 私たちにできること
14 新しいエネルギー計画へ

震災による汚染レベルは「7」と、最大レベルにも関わらず、「ヨウ素」しかモレ出ないと信じていた理由は何でしょうか?放射能半減期が200年というのも、あらためて文字や言葉にすると、長い年月にわたる汚染を私達は子孫に残してしまった罪悪感を感じます。

土が森が海が汚染され、農業、林業、漁業にかかわる方の被害は計り知れないものがありそれを口に手にする日本国民は、これから放射能と上手に付き合っていかなくてはならなくなりました。

群馬県の放射能汚染マップによると、震災後早くに公表されたものより、その後しばらくしてから公表されたものは、汚染レベルが高くなっている地域があり、心配はつきません。

では、私達にできることはなんでしょう。自然エネルギーへ移行するように少しでも何かできることから始めていきたいと思います。

広島、長崎のように語り継がれる真実を忘れないことも大切なことだと思います。そして危険をともなう原発は他の形態に変わり安全なくらしができる世の中になってほしいと願っています。


<アンケートから>
「今までずっと、放射能に関して不安でした。でもこの講演を聴いて、よくわかったし、長い目でみて、今後も放射能と付き合っていかなければいけないと感じました。食に関しても気をつけていきたいです。」

「フクシマの事故から日がたち、自分も含め、だんだん意識が風化してきているように思います。今日でまた改めて気が引き締まりました。」

「本当に怖いものだと再認識したお話でした。群馬は線量も高い所が多く、自分が住んでいる所もその中にあります。目に見えないものだから忘れがちになってしまいそうですが、子どもたちの未来のために、自らも情報を集めて知っていきたいと思います。」

などの感想をいただきました。

原子力資料情報室 共同代表 伴英幸氏

専門的な原発のしくみなど、わかりやすく説明して下さいました。

大変気になる群馬県の汚染状況。どうしてこんなことに・・・ため息が出ます。これから長い付き合いになるそうです。