産直講座「知りたい!食べたい!“ポークランド”の豚肉」を開催しました

平成24年6月22日(金)、前橋市第四コミュニティセンターにて商品テーマグループ主催の産直講座「知りたい!食べたい!“ポークランド”の豚肉」を実施し14名の組合員が参加しました。

講師にはポークランドグループ代表の豊下さんにお越しいただきました。ポークランドは秋田県小坂町の(有)十和田湖高原ファーム、(有)ファームランド、(有)小坂クリーンセンター、(有)ポークランド、(株)まんまランド、(株)あぐりランドから成ります。あぐりランドは野菜を、まんまランドは肉の加工をしています。
平成7年2月、養豚未経験の7名から始まりましたが、18年経った現在、社員は136名!!パルシステムとは平成9年からの付き合いです。

学習会ではポークランドの取り組み等たくさんの話をいただきました。
家畜に与える餌では抗生物質を入れると家畜は病気にならなくなります。そのため、大多数の畜産農場では添加物や抗生物質入りの配合飼料を使用しています。
『食の安全』を追及するポークランドでは、徹底的な衛生管理のもと快適な環境のなかで健康な豚を育てています。免疫力・抵抗力を身につけた豚に育てる事で、抗生物質を与えず、使用する薬品の量も一般的な養豚農場にくらべ約40分の1に抑えることを実現しました。

また、一般的に配合飼料は穀類(とうもろこし)などが中心となっており、その原料のほとんどが外国からの輸入品です。こうした中で、ポークランドの豚はこめ豚と呼ばれているように、輸入原料に加え国内産の飼料用米を組み入れた配合飼料を与えています。
震災のときは餌が不足してしまったので米だけを与えたら、消化不良になってしまいました。そこで、実験的にポン菓子機を使用し砕いたお米に代えたところ消化が良くなったのだとか。他にも生協のパン屋さんのパンを代用するなどの実験もしているそうです。

豚は生後170日くらい経つと体重が110sくらいになって出荷できるようになります。
「食べるまでは幸せに暮らさせよう」とバイオベッドで育ています。母豚は6産から10産して加工に回されるそうです。

学習会の後は、試食交流として、豚肉の塩麹焼き、キャベツの千切り、わかめと豆腐の味噌汁、糖しぼり大根、彩穀入りのごはんをいただきました。使用したお肉は、日本のこめ豚ローススライス、日本のこめ豚ももしょうが焼き用の2種でした。
とても柔らかく、おいしかったです。


[参加者のアンケートから]
・お肉の育て方をこんなにたくさんのお話の中から聞き、学ぶことができて本当に良かったです。健全な育て方を聞き、ますますパルのお肉に対する信頼感が強くなりました。
・抗生物質を全く使わないで飼育していることに驚きました。「こめ豚」は甘みがあってやわらかく、とてもおいしいです。
・消費者の立場でものづくりをしていて本当に素晴らしいです。豚への愛情が、味に違い、品質を深めていくのですね。

私たちの食卓に届くまで、どんなふうに豚たちが育てられているのか…豊下さんのお話はとても興味深いものでした。

こめ豚を使用した調理実習。お肉を焼くいい香りが漂います。「早く食べた〜い」。

メニューは「こめ豚の塩麹焼き」「松山揚げとわかめと豆腐の味噌汁」「糖しぼり大根」「彩穀入りごはん」。

生産者のお話を聞いた後の試食は、いつもとは一味も二味も違います。大事に育てられたお肉をおいしくいただきました。