出前講座「身近なもので電池を作ろう」を開催しました

2012年8月24日(金)、高崎市市民活動センター・ソシアスにて、群馬工業高等専門学校・物理工学科・准教授の平靖之氏による出前講座「身近なもので電池を作ろう」が行なわれ、親子で計32名の方に参加いただきました。エコな生活を心がける今の社会でもっと自然科学を身近に感じようと運動テーマグループが主催しました。夏休みの自由研究のテーマにも使える企画だったため、たくさんの子どもたちが参加し賑やかな講座となりました。

今回の出前講座では、平先生の2時間の科学の授業を楽しみました。授業の1つ目は先生からお持ちいただいたテーマで「カイロを作ろう」でした。「カイロの中身をあけて見たことのある人?」という質問から始まりました。参加者に、鉄粉、炭と食塩水が紙コップ配られ、それをかき混ぜます。ひたすらかき混ぜ、そして温度を測る実験スタートです。ぐんぐんとメモリは上がり、一番上がった参加者では60度になりました。紙コップを持つ子どもは「わぁーあったかいカイロだー」とうれしそうでした。

その後、それぞれ持参した果物に銅版、アルミ板や亜鉛板を刺して、電気を流すことにトライしました。同じ班同士の仲間でオルゴールを交換して音を出してみたり、果物を交換したり、子どもたちは夢中に取り組みました。電気を思うように流せなかった子もいたようですが、次に作った炭の電池では全員が電気を流すことができました。(炭の電池とは食塩水に浸した炭をクッキングシートとアルミ箔で巻いたものです。)

男の子が断然に多かったこの企画でしたが、女の子も楽しめる実験でした。参加者の子どもたちからはアンケートにて、またおもしろい実験をしてみたいという声がありましたので、運動テーマグループでは冬休みや春休みといった長期休みの際に、子ども参加企画として、群馬工業高等専門学校の出前講座を予定しています。今後も楽しみにしていてください。

群馬工業高等専門学校・准教授の平 靖之氏。難しい理科を楽しく簡単に教えてくださいました

夏休み中ということもあって、たくさんの子どもたちが参加してくれました



〜カイロ作り〜
まず鉄の粉と炭の粉を紙コップに入れます

粉の入った紙コップに食塩水をいれます



材料を入れた紙コップをわりばしでぐるぐるかき混ぜます。混ぜているうちにほのかに暖かくなってきます。温度計で測ると…40度、50度と上がっていきます。

〜フルーツ電池作り〜
柑橘系のフルーツを半分に切ります。金属の板を2カ所に刺します。板の組み合わせによって電流が流れます。



亜鉛板と銅板の組み合わせで電子メロディの音が聞こえました!!

「聞こえるかなぁ」子どもたちは真剣です。フルーツの種類によっても違うかな?

電流が多く流れるとプロペラも回ります。先生は答えをすぐには教えてくれません。子どもたち自身で試行錯誤して、いろいろな答えを見つけます!

炭の電池。食塩水につけておいた備長炭にクッキングペーパーとアルミ箔を巻いたもの。フルーツより電流が多く流れます