「ゲルマニウム検査器見学会」を開催しました

2012年9月10日(月)に運動テーマグループ主催のゲルマニウム検査器見学会が行われました。参加者は運動テーマグループのメンバーを中心とした17名。2台の車で高崎市の浜川公園から東京稲城市を目指し、出発しました。

パルシステム稲城センター到着後、最初に3階の微生物検査室を見学しました。入室禁止なので、ガラス越しに説明を聞きました。ここで細菌(大腸菌、黄色ブドウ球菌)や真菌(カビ、酵母)の検査が行われ、食中毒を防いでいます。

次に、同じく3階の残留薬剤検査室を見学しました。ここでは農薬食品添加物など403項目もの食品残留薬剤の分析を行っているそうです。検査の職員の方が、鶏卵の鮮度検査を実演してくださいました。

次は、1階の本命、放射能検査室へ移動しました。入室禁止のため、ガラス越しにゲルマニウム半導体検出器を見学しました。検査器はガンマ線を遮断するため、厚さ10pの鉛で出来ており、重さが1.5t〜2tもあるそうで、センターでは1階にしか設置できないということでした。

検査品は1p角のにカット、またはフードプロセッサーで破砕し、容器に入れます。そして検査器に移され、内部にセットされます。容器は2L(測定時間15分〜数時間)と100t(測定時間12時間以上)の2種類があります。移染防止のため、容器はビニールで覆い、使用後は廃棄処分するということです。

ここではヨウ素131、セシウム134などガンマ線を出す物の検査を行っています。ストロンチウムなどベータ線の測定はできないとのことです。中で作業する検査の職員の方は線量計を使用し、3名体制で1日20〜25品を検査しているそうです。

最後には質疑応答があり、見学会は終了しました。16:00には高崎に帰着。車中でも充実した放射能問題等の意見交換ができました。東日本大震災から1年半。記憶も薄れがちなこの時期に、このような機会が持てて、大変よかったと思います。

微生物検査の流れを写真を使って説明を受けました

残留薬剤検査室の様子。たくさんの実験器具で残留薬剤の分析を行ないます

鶏卵の検査の実演。検査器に卵を割り入れて数秒で結果が出ます

検査品を入れる2リットルの容器。放射線感知部分(容器の底面)は凹んでいます

グリーンの機械がゲルマニウム半導体検出器。重々しい鉛板(厚さ10p)でできています

質疑応答の時間。いろいろな質問対して、職員の方は丁寧に質問に答えてくださいました