「くらぶち草の会公開確認会」を開催しました

素晴らしい秋晴れの中、公開確認会が開催されました。

公開確認会はパルシステム独自の取組で、組合員自らが監査人となり農畜産物の安全性を確認するために、管理書類や現場を監査し、産地の取組みを評価する会です。

今回の公開確認会を開催するにあたり、7月には利根川生産者グループの方にご協力をいただき初級監査人講習会、8月に事前監査を兼ねた中級監査人講習会を実施し、監査人の心得や書類の見方などを学習して、組合員自身が監査人の資格を取得しました。

初級監査人講習会の様子



中級監査人講習会の様子



くらぶち草の会は、無農薬・減農薬栽培に取り組む有機農業生産者グループです。冷涼な気温であるため昼夜の温度差が大きく、栽培される野菜類は食味・食感とも優れています。

そんなくらぶち草の会の代表的な野菜でパルシステムでもコア・フードでお馴染みの「小松菜」を監査品目とし監査しました。

10月16日(火)倉渕公民館に群馬県農政部や高崎市倉渕支所の方をはじめ、パルシステム群馬の組合員、くらぶち草の会生産者、パルシステム連合会や他地域の生産者など約60名が集まりました。

午前の部は各関係者よりご挨拶をいただいた後、くらぶち草の会の和田副会長より倉渕町の紹介、くらぶち草の会プロフィール、規約、メンバー構成、生産基準、有機JAS認定、有機JAS内部規定、新規就農者、育苗、放射性物質検査、収穫祭等について詳しく説明をいただきました。質問では堆肥作りに関すること・使用の基準、資材管理についてなどが出されましたが担当部会長より丁寧な回答をいただきました。

主催者挨拶

会場内の様子



生産者プレゼン



生産者からのプレゼン後は昼食。倉渕町の食材を99%使用した地産地消弁当とくらぶち草の会(野口さん)で栽培している「なめこ」をたっぷりと使ったきのこ汁をいただきました。ちなみに弁当の中にはくらぶち草の会の「小松菜」と「ほうれん草」を使用していただきました。その美味しさにも感動!きのこ汁はおかわり続出であっという間に完売。

地産地消弁当ときのこ汁



昼食後は圃場見学へ。まずはくらぶち草の会の本部を視察。本部では佐藤会長より説明をいただきました。その後、今回の監査品目であるコア・フード小松菜の圃場へ場所を移し、生産者である内堀さんより土作りや防虫、そして周辺圃場との関係等について説明をいただきました。有機栽培をするにあたり周辺の生産者にもたくさんの協力をいただいているという話は印象的でした。圃場見学後は監査人のみ調整場に場所を移し実際に小松菜が包装されるところ、有機JASマークの管理など視察させていただきました。

本部視察の様子

圃場視察の様子



圃場から公民館へ戻りいよいよ監査人からの所見報告。7名の監査人より理念、事業内容、組織、栽培基準、土壌、栽培の実践、表示、出荷など実際に書類や聞き取りで監査した事や実際に見て感じたことなどを述べました。

所見報告



佐藤会長からの産地受止では、「限界集落の一部に入りつつある倉渕町、集落を守らなければ農業は続けられない。地域を守る事が必要。そのためには本気で農業をやりたいという人達を受け入れ、一緒に地域を守っていく事も手段の一つだと考えている。そのためにはその新規就農者の人達に地域の伝統や文化を伝承していく事も私達の使命かと考えている。今後も地域と農業がつながりを持ち少しずつでも発展していきたい。」との挨拶で締めくくられました。

佐藤会長より産地受止

くらぶち草の会生産者



今回の公開確認会ではコア・フード小松菜の監査を通じて土の作り方、堆肥の作り方、農作物の作り方などたくさんの確認をさせていただきましたが、その他に人のつながり、地域とのつながりをくらぶち草の会さんから学ばせていただいた確認会ともなりました。私達パルシステム群馬も生協活動を通じて地域とのつながりをより一層大切にしてまいります。