「コア・フードのしょうゆ、ヤマキ醸造(株)見学と銘水「神泉水」をめぐる旅」を開催

2012年11月27日、運動テーマグループ主催「コア・フードのしょうゆ、ヤマキ醸造(株)見学と銘水「神泉水」をめぐる旅」に参加者17名で行ってきました。毎年人気のこの企画は、今年で3回目になります。高崎から中型バスに乗り、最初の見学地は「下久保ダム」です。

下久保ダムは、群馬県と埼玉県にまたがる多目的ダムです。L字型をした全国的にも珍しいダムで、上毛かるたの「り」(理想の電化に電源群馬)のモデルになっています。ダムの管理事務所で、水資源開発機構の方から、ダムについて説明していただきました。下久保ダムの水は、そのほとんどが東京と埼玉県の水道用水および工業用水として利用されています。またダム直下に群馬県企業局下久保発電所があり、ダムからの放流で発電を行っています。洪水調節目的もあり、最近の10年間では、それ以前にくらべ洪水の発生頻度が高くなっているそうです。

説明の後、エレベーターに乗り、ダムの中を見学させていただきました。ダムの中は、一年を通して10度近くに保たれているそうです。ダムの中を歩いて外に出て、ダムを真下から見上げるとその規模の大きさに圧倒されました。紅葉と冬桜とダム湖のきれいな水のコントラストがとてもきれいでした。

下久保ダムを後にして、「コア・フードのしょうゆ」を製造しているヤマキ醸造(株)へ向かいました。見学の前にお昼をいただきました。昼食は、ヤマキさんの豆腐御膳」のお店「紫水庵」です。有機栽培の大豆・野菜を使った体にやさしい豆腐御膳。いつもは慌しく食べることの多い昼食も「30分かけて味わってください」と言われ、おしゃべりを楽しみながらゆっくり味わうことができました。素材そのものの味が楽しめてとてもおいしかったです。

食事の後は、醤油工場の見学です。「工場」と聞くと、機械がたくさんあってラインにそって商品が流れているところをイメージされる方が多いと思いますが、最初に見せていただいたところは、とても大きな木桶がいくつも並んでいる「醤油もろみ蔵」でした。木桶の中では、醤油もろみが熟成されていて、表面には発酵のあとの輪がいくつもできていました。建物の中は醤油のいい香りが漂っていました。蔵の中の温度管理は行っていません。夏の暑さ、冬の寒さそれぞれが、醤油の熟成に欠かせないそうです。また一般的には、輸入された大豆から油を搾った後の「脱脂大豆」で作られている醤油が多いですが、ヤマキさんでは醤油の原料となる大豆・米・麦も国産有機JAS認証のものを使っています。いい原料で自然のままでゆっくり熟成することがおいしさの秘訣なんですね。

見学の後は、お楽しみのお土産選びです。どれもこれもこだわりのある商品ばかりで、迷ってしまいました。豆乳ソフトクリーム・味噌ソフトクリームを食べていた方もいました。少し名残惜しい気持ちもありましたが、バスに乗り高崎へ帰りました。ダムの中に入ったり、おいしい昼食を食べたり、こだわりのしょうゆ工場を見学したり、とても素敵なバスツアーになりました。


参加者のアンケートから
「ダムの内部には個人では行くことが難しいので、良い経験になりました。紅葉も美しく大満足の一日でした。」
「醤油や味噌蔵がとても良い香りでした。醤油の原料のお話の中で、安価な醤油は原料もとても安くて質も悪いことがわかり、勉強になりました。」
などの感想をいただきました。

下久保ダムの管理事務所。ダムの水は飲み水、工業用水、発電に使われます

ダムの地下内部。この季節だと外より暖かく感じます。長い通路を歩いてダムの下へ

群馬県企業局下久保発電所

通路から出た、ダムの真下。上毛かるたの「り」絵のモデル。群馬県の方は見覚えあるでしょうか

お昼ご飯をいただいたヤマキの「紫水庵」。雰囲気がとてもよくおしゃべりも弾みました

紫水庵の豆腐御膳。有機の材料で神泉水を使ったお料理は体に染みわたります。神泉水はくせのないおいしいお水でした

醤油もろみ蔵。木桶にもろみが入っています。もろみの香りが漂っていました

「神流湖」と命名されたダム湖。天気にも恵まれ素敵な一日となりました