「大人の社会科見学〜おおた太陽光発電所〜」を開催しました

2013年1月30日(水)、エネルギー政策・運動テーマグループ共同企画による「大人の社会科見学〜おおた太陽光発電所〜」(バスツアー)を行いました。
太田市は、自治体単独では全国で初めてメガソーラー事業を手掛けています。今回、太陽光発電についての知識を深めようと企画しました。震災後、再生可能エネルギーとして注目されている「太陽光発電」、また直接太田市長に面談できるとあって、定員を上回る応募をいただきました。

はじめに、太田市役所で市長から太田市の太陽光発電事業についてのお話をいただきました。太田市では平成10年に市役所を新築した際、南側に太陽光パネルを取り付けたことがスタートで、平成13年からは補助金制度が始まりました。その後、「パルタウン城西の杜」の分譲に合わせ、NEDOによる集中連系太陽光発電システム実証研究に参加し、全777棟のうち553棟に太陽光パネルを設置しました。これは、一つの団地としては世界最大規模の太陽光発電団地となり、国内だけでなく海外からも多くの視察があったそうです。平成24年7月1日からは、太田さくら工業団地内に建設した「おおた太陽光発電所」が稼働し、年間163万kw発電・611tのCO2削減が見込まれています。今後さらにメガソーラーを建設予定であり、太田市ではこれからも太陽光発電に力を入れていくそうです。質疑応答の時間では、参加者の方からたくさんの質問が出て、市長には一つ一つの質問に丁寧に答えていただきました。40分ほどの短い時間でしたが、貴重なお話を聞くことができました。

市役所を後にし、市長が話されていた「おおた太陽光発電所」に向かいました。発電所に着くと群馬名物「からっ風」が出迎えてくれました。太陽光パネル10,560枚が整然と並ぶ姿は圧巻でした。この太陽光パネルはCIS太陽電池といって、結晶シリコン系電池と比べて幅広い光を吸収し、影による出力低下が少なく発電量が多いなどの特性があるそうです。

つぎに、北部運動公園内にある「エコハウス」へ。エコハウスとは、地域の気候風土や住まい方に応じて自然エネルギーを活かし、身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てる住まいです。建物の中に入ると、まずヒノキのいい香りがしました。また、自然光がたくさん入るようになっているため明るく開放的でした。地下には素焼きレンガが積んであり、冬は蓄熱、夏は調湿効果が期待できるそうです。

それからバスは「パルタウン城西の杜」へ向かいました。今回の参加者の中には、城西の杜に住んでいる方もいて、住んでいる方の感想なども聞くことができました。

見学のあと、地元の食材を使った欧風レストラン「ダニエルハウス」でランチ交流を行いました。それぞれのテーブルでは、太陽光発電の話題や組合員活動についてなど楽しく意見交換ができました。

パルシステムグループでは、原発事故を受け、「減らす・止める・切り替える」というエネルギー政策を進めています。今回の見学ツアーで、太陽の光には大きな力があることを再認識しました。私たちの生活に欠かすことのできないエネルギーについて、もう一度考えてみませんか。

太田市長/清水聖義(しみずまさよし)氏

貴重なお話をうかがうことができました。市役所の市長室にて

おおた太陽光発電所。丘の上から見学しました。10,560枚の太陽光パネルが湖面のように見えました

エコハウスの外観。窓がたくさんあり、開放的な家です

パルタウン城西の杜。素敵な町並みの住宅街。たくさんの屋根に太陽光パネルが設置されているのを確認できました

ダニエルハウスで昼食交流会。エネルギー問題などの意見交換ができました