「石けん学習会&バスボム作り」が開催されました

6月26日(水)高崎市市民活動センター・ソシアスにて運動テーマグループ主催『石けん学習会&バスボム作り』が開催され、14名の方に参加していただきました。この学習会は昨年も好評だったバスボム(入浴剤)作りを体験しながら、石けんと重曹について身近に活かせる知識を楽しく学んでいただきたい!との思いで行われました。
講師は昨年に引き続き、PLAの吉野弘美さんに担当していただきバスボム作りからはじまりました。ボウルに重曹とクエン酸を入れ、馴染ませるようにかき混ぜます。お好みのアロマオイルを少々落とし、スプレーボトルに入れたエタノールを少しずつ吹きかけます。握って軽くまとまる程度になったらシリコン型にしっかり押し込み、固まるまで待ちます。組合員同士交流しながらワイワイ楽しく作れました。バスボムの乾燥中に、「石けんと重曹」についてのお話を聞きました。

まずは「石けん」について。汚れを落とすのは水と油をなじみやすくする性質を持つ界面活性剤だそうです。界面活性剤には、石油や石炭を原料とした「合成界面活性剤」と、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムからできる「石けん」の二種類があります。「石けん」は「合成界面活性剤」に比べて、生分解され易く人や環境にやさしいこと。また「合成界面活性剤」は、皮膚のタンパク質や皮脂を溶かし細胞を壊してしまうこともあるそうです。吉野さんが以前経験された手荒れが「石けん」により改善されたお話がとても興味深かく印象に残っています。

続いて「重曹」について、石けんと共に使える洗浄剤として紹介がありました。家の中の汚れは、キッチンの油汚れ・衣類のタンパク汚れをはじめとする酸性と、石けんカス・尿汚れなどのアルカリ性に分けられるそうです。酸性の汚れには「重曹」、アルカリ性の汚れには「クエン酸」が効くとのこと。実際に重曹を少量つけたスポンジで茶渋をこすって落としました。作用に時間は掛かるけれども、環境にやさしい洗浄剤を実感しました。

吉野さんは、事前に寄せられていた質問にもわかり易く答えて下さいました。

Q.しつこい襟・袖汚れの落とし方は?
A.重曹と水をペースト状にしたものを塗り、小さじ1杯のクエン酸を200ccの水に溶かしスプレーします。発泡後、しばらく放置してから洗濯すると良いそうです。

Q.洗濯機(機種によります)の設定で、合成洗剤を少なめに設定して洗う機能がありますが、石けん洗剤は同じように使用して大丈夫? 
A.合成洗剤は少量でも問題ないそうですが、石けん洗剤は汚れを抱き込む界面活性剤が減ると汚れ落ちに影響します。適量で使用して下さい。

Q.洗濯で石けんカスを出さないようにするには?
A.ポイントは泡立ちを確認してから洗濯物を投入することと、仕上げに水に溶かしたクエン酸(酢でもOK)を入れると防げるそうです。

最後にドキドキしながらバスボムを型から外しました。できれば家では1日くらい乾かすと良いそうです。形がキレイなもの、そうでないもの色々ありましたが、参加者それぞれが笑顔でバスボムを持ち帰ることができました。シュワシュワでてくる泡が面白くてクセになりそうです。お土産に今春リニューアルしたパルの液体洗濯石けんや重曹・クエン酸のお試しセットも配られたので、これをきっかけに「石けんと重曹」に親しみ、活用する場を広げていっていただけたら良いなと思いました。

◆アンケートの感想より

「バスボム作りも楽しかったですが、石けんの勉強がとても参考になりました。家に帰って、ぜひ実行してみたいと思いました。パルの石けんをぜひ使ってみたいと思いました。今日は本当にありがとうございました。」

まずバスボム作り。材料の重曹、クエン酸を計量します。

計量した材料をボウルに入れ、よく混ぜます。エタノールはスプレーに入れ、慎重に少しずつ加えていきます。

シリコンの型にしっかりと詰めていきます。

重曹で茶渋を落とす体験もしました。こするだけで、きれいに!!

パスボムを固めている時間に学習会を行いました。石けんと合成洗剤の違い、重曹のいろいろな使い方を学びました。

出来上がったハート型のバスボム。お風呂に入れたり、トイレ掃除にも使えるそうです。