「田んぼの生きもの調査」を開催しました

8月3日(土)に高崎市内の組合員さんの田んぼで「田んぼの生きもの調査」を開催しました。講師は生きものマスター協会会長の林鷹央先生。子ども7名、大人8名が参加しました。

子ども達はそれぞれ網を持ち、目を凝らして田んぼの中の生きものを探しました。
アメンボ、ヤゴ、ゲンゴロウ、タニシ、オタマジャクシ…農薬を使った田んぼでは見られないというイトアメンボもいました。
林先生はどんな虫の名前でもわかるので、「これなんの虫?」「この貝サカマキガイ?タニシ?」など、子どもたちの問いかけにも優しく的確に答えてくださいました。

稲が植えてある田んぼにも生きものはいましたが、休耕田の方が思いの外たくさんの種類がいたことに驚きました。

最後に、あぜの植物を摘んでみんなで観察しました。
普段何気なく見ている野草も、一本一本まじまじと見ると「きれいだなぁ」と思うものですね。

午後は高崎センターに移動し、昼食を食べた後に林先生のお話を聞きました。
「なぜ農と生きものを民謡で語るのか?」という、農業と民謡の関連性などもお話ししてくださいました。
民謡のリズムは人間本来のリズムであるいうことや、自然、草木、動物などが歌詞の中によく出てくるということ、また、「こきりこ節」は大化の改新頃にできたという事も教えてくださいました。

講座の最後は、「田んぼには雑魚もいて野草もあり地球上になくてはならないもの、休耕田も世の中に役立っている。」という言葉で締めくくりました。

子どもたちには少し難しい内容だったかも知れませんが、大人には生きものに対する見方が変わる、解りやすく充実した内容の講義でした。

★アンケートの意見
・草花をさがすのが楽しかったです。あとで食べられるのを教えてもらいました。知らなかったので楽しかったです。
・田んぼが、いかに日本の生活に大切かがよくわかりました。
・田んぼの生きものの解説にとどまらず、民謡や食文化まで話が及び、田んぼを守らなくてはいけないという気持ちになりました。
・田んぼには何種類もの虫がいて驚きました。子どもは虫取りが楽しかったようです。普段できない体験ができました。

田んぼの中をよ〜く見ると、小さな生きものがいっぱい!

先生が用意したイラストと見つけた生きものを照らし合わせて解説

みんなで捕まえた生きものをグループごとに分けて数をカウント

田んぼのあぜに生えていた野草も採集。きれいに並べると図鑑のよう。

生きものだけでなく、民謡も愛する林先生。みんなで民謡の大合唱も。

当日採取した虫を拡大鏡で観察したり、東京の公園で行った生きもの調査の様子なども紹介。