「ユニセフ贈呈式&学習会」を開催しました

7月22日(月)高崎市市民活動センターソシアス第2学習室で、運動テーマグループ主催のユニセフ贈呈式&学習会を行いました。(参加者は子ども13名、大人8名)
昨年から子どもたちの「夏休み宿題応援企画」とし、講師に埼玉県ユニセフ協会 金子千春さん、菅いづみさんにお越しいただきました。

はじめに募金贈呈式を行いました。毎年、世界の子どもたちの為に少しでもお役に立てればと、皆さんのお気持ちを贈り続けています。日本では各地、各団体で募金活動を行っていますが、ユニセフへの募金が世界中で一番多いのが日本だそうです。東日本大震災の時には、被災地でも支援をしていますから、その募金が役立ち、目に見えるのは嬉しいことです。
日本以外にも、世界の子どもたちを支援する活動がたくさんあります。衛生管理の良くない国では、5歳になる前に亡くなってしまう子どもがたくさんいます。そんな子どもたちを守るために、赤ちゃんは母乳で育てることで免疫力が付くことを伝え、下痢になってしまったら、スポーツドリンクのような飲み物(経口補水塩水)を飲み、脱水症状を防ぐようにしています。病気にならない為には、日本では当たり前の予防接種を行います。蚊に刺されると伝染病のマラリア感染が心配なので、蚊帳を使うよう勧めると安心して眠るそうです。睡眠不足は体力を奪いますから、とても大事なことです。
また、子どもたちが平均的な成長をしているか確認する為、日本では行わない「腕の太さ」を測り、腕が細い=成長不良という身体検査をしています。栄養不足は身体が大きくならないだけでなく、脳の発達に影響が出てしまいます。3歳をすぎると脳の発育は取り戻せません。また、ビタミンAが足りないと病気への抵抗力がなくなり、視力を失ってしまうこともあります。そんな状態を改善するために、自給自足を指導します。ヒヨコやヤギを飼うように勧め、ヒヨコを飼えば成長して卵を産み、卵から雛が生まれ、また卵を産みます。ヒヨコが成長し数が増えれば、肉として食べることもできます。ヤギは草を食べるので餌に困りません。子どもを産んだらヤギの乳が出ます。ヤギの子どもはユニセフに返します。支援されるだけではなく、借りた物を返し、人に頼らない生活ができるようになります。更に自立を進めるには、野菜や果物の木を自分達で育て収穫することを指導します。
日本のように食べ物が余り捨ててしまうなんて、あり得ないことです。
生活で使う水は、遠くの川や池に子どもたちが苦労して汲みに行きます。水と水ガメを合わせた重さは20sにもなり、1日のほとんどが水汲みで終わってしまいます。でも、その水は清潔ではなく病気の原因になってしまいます。水汲みに行かなくて済むようにするには、井戸を造りポンプも付けます。現地の人と一緒に作業し造り方を覚えてもらい、井戸を造りたいという人がいればその現地の人が教えます。井戸の衛生を保つ為に、井戸から離れた場所に自分でトイレを造ることも指導します。自分で造ると思い入れがあるのかきれいに使うので衛生面が保たれるそうです。
子どもたちが水汲みに行かなくて済めば、学校に行けそうですが学校がありません。そんな地域には学校を造り、学用品を届け、先生を育てます。でも貧しい生活をしていると、子どもも働かないと生活していけないので、働きながら行ける学校も造ります。やはり日本では考えられない環境ですが、学習会に参加した子どもたちは、世界の子どもたちの環境を知り、何ができると思ったでしょうか。
ちょっと難しい勉強をした後は、すごろくゲームで楽しく分かりやすくユニセフの活動を知りました。自分の体重と同じくらいの水ガメも持ってみました。自分のお小遣いで、ユニセフグッズを買う子どももいたようです。ユニセフグッズは代金の半分が募金なので、欲しいものを買いながら子どもにも無理のない募金ができたと思います。
ユニセフを通して私たちができることは、まず、世界の子どもたちのことを調べる(知る)、なぜ困っている人(子ども)がいるのか考え話し合う、自分や周りの人とできることを話し合い行動する。
これからも日本の、世界の人の為にできることを、運動テーマグループ活動を通して続けていきたいと思います。

〜贈呈式の様子〜
参加者から講師の金子千春さんへ目録が手渡されました。

〜学習会の様子〜
ユニセフの活動について学習しました。

身体検査では腕を太さを測ります。メジャーで11cm以下だと栄養が足りないそうです。

〜すごろくゲームの様子〜
予防接種を受けられない子、下の兄弟の面倒で学校に行けない子がいることをゲームで学びました。

実際に使われている水がめに水を入れて、持ってみました。重たくて持ち上げるだけでも大変です。

地雷のレプリカを見せてもらいました。子どもが興味を持って近づくような形をしているものもあります。