「はじめましてマクロビオティック(第1回)」を開催しました

6月24日(火)前橋市第四コミュニティセンターにおいて、前橋地区サポーターくらぶ主催のマクロビ教室「はじめましてマクロビオティック 〜第1回・陰と陽について〜」が行われました。講師は、マクロビオティックアドバイザーやフードコーディネーターなどの資格を持ち、菜食料理教室『Kaze Kitchen』を主宰する小山さち淑さんにお願いしました。

前橋サポーターくらぶでは「マクロビ料理を覚えて美と健康を手に入れよう!」を2014年度の年間テーマに、3回シリーズでマクロビ料理教室を企画しました。第1回目となる今回は、50名を越えるお申込みがあり、抽選で参加した16名が45分の講義の後、マクロビ料理に挑戦しました。

私たちが生かされ生きている自然界は“陰と陽”という2つの相反するエネルギーが循環して成り立っています。呼吸や男女、生死などまで森羅万象が陰陽で分けることができます。食物も同じです。たとえば、冬という寒さ(陰)に向かう秋頃からは体を温める根菜(陽)ができ、暑い夏(陽)には体を冷やす夏野菜(陰)が実ると言った具合です。ただし、個々の食べ物によって成分や色や形、硬さなど様々な要素が複雑に絡み合って陰陽の度合いが変わるので、初心者の私たちは「陰陽表」を頼りに始めるのが良さそうです。鍋に下から陰性の順に重ねて煮ると、力と味が調和します。これが重ね煮です。炒め物も陰性のものから炒めます。順番を変えるだけで、味が変わるというのは驚きでした。

今回の調理実習では、「小豆入り玄米」、「おからナゲット」、「陰陽重ね煮スープ」を4テーブルに分かれて作りました。

小豆入り玄米は、前の晩から小豆と玄米を浸水しておき、炊飯器で炊いたものと土鍋で炊いたものにすりごま塩を少しかけ、食べ比べました。土鍋で炊いたものの方が、ふっくらしていて風味があり美味しかったです。

おからナゲットは、人参をすりおろし、だしを取った戻し椎茸のみじん切りとおからと小麦粉(または片栗粉)を混ぜて一口大にし、フライパンで焼きました。人参の甘みが感じられるヘルシーなナゲットでした。

そして、メインの陰陽重ね煮は、夏バージョンで季節の野菜を使いました。にんにく、しめじ、じゃがいも、ズッキーニ、キャベツ、玉ねぎ、ごぼう、人参を鍋の下から入れて行きます。陰性の野菜から入れるのが基本です。昆布と乾ししいたけは、前日の夜から水に浸けて冷蔵庫に入れて置き、だし汁に使います。このだし汁は、何にでも使え重宝です。鍋肌にそってだし汁を具材が浸るくらいまで入れ、塩少々を入れて中火にけかます。具材は混ぜません。沸騰したら弱火で15〜25分煮て味をつけます。途中だし汁を足し、味つけの時初めて混ぜました。今回は班ごとに、野菜の切り方と味つけを変えて食べ比べました。野菜を大きめに切る班と小さめに切る班、味噌味の班と塩コショウ味の班。それぞれ味の違いが分かり、お代わりするのが楽しかったです。野菜は大きめにカットした方が、旨味が出ているように思いましたが、皆さん、自分たちで作ったものが一番美味しいと思っていたようでした。

 参加者からは、
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・ 味比べが出来たのがとっても楽しかったです。それぞれで全然味が違いました。
・ マクロビは初めてでした。切り方、料理法など、色々やり方や考え方があることがわかりました。スープは切り方や味付けを変えて色々作ったので、味の違いがわかりよかったです。
・ 同じ材料でも味がこんなに違うのかと、実感しました。食べ比べ!良かったです。
・ 陰陽のしくみを知らなかったので、とても興味がある話が聞けました。野菜の煮込みの方法も、今までの調理法と違っていて驚きました。とても美味しかったです。
・ とても美味しかった。日常生活全てに陰陽があるという事がわかりました。陰陽のバランスが大切!!
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など、たくさんの感想をいただきました。 
マクロビオティックは料理の基本でもあり、旬のものを使うのはもとより、どんなものも捨てない、無駄を出さない、命を生かしきることが大切だと学びました。

※2回目は10月21日、「白砂糖と粉食の甘くてこわいお話とマクロスウィーツ」を行います。

講師は小山さん。「マクロビオティックってなに?」という初心者のためのお話からしていただきました。

野菜をカットし、陰陽重ね煮スープを作ります。

おからナゲットの硬さは、小麦粉の量で調整し、成形します。

初めてのマクロビ料理を前に、会話も弾みました。素材本来の旨味を出せるマクロビはすごい!

小豆入り玄米、おからナゲット、陰陽重ね煮スープ。美味しくて、満腹になりました。