「食についての講座〜食べたものがカラダをつくる ココロもね〜」を開催しました

11月24日に「食についての講座〜食べたものがカラダをつくる ココロもね〜」を高崎市にあるNPO法人工房あかねで開催しました。
参加者は13名。異なる視点から食について考えようと、二人の講師にお話を伺いました。

一人目の講師・小柏桂子さんは、NPO法人工房あかねと障害者通所施設アトリエアート・オンの代表をしています。
ダウン症のお子さんを授かった事で医師より「障がいのある子は消化吸収が悪いので気を付けて下さい」と言われ、食に対する勉強を始めたそうです。

離乳食からオーガニックを取り入れ、4才より玄米菜食を作り、正食医学を学んだお陰で「ダウン症の子は菌に弱い」と言われていたにもかからわず病気ひとつせずに35年過ごしています。
正食医学は「宇宙全体の事(陰と陽)」とお話しいただきました。

二人目の講師・小山さち淑さんには、マクロビオテックの視点からお話しいただきました。
私たちが生かされ生きている自然界は“陰と陽”という相反するふたつのエネルギーが循環して成り立っています。
例えば、息を「吸う(陽)」「吐く(陰)」など全く正反対な行動がお互いを引き付け合い補い合ってバランスをとっているのが自然界の現象で、食物も同じで寒い冬(陰)には体を温める根菜(陽)、暑い夏(陽)には体を冷やす夏野菜(陰)を摂る事でバランスを取っているそうです。

この陰陽のファクターが、体の中で細胞や血管や臓器を緩めたり締めたりしており、食べ物の陰陽の力を生かしながら“調理”をし、体調を整える食べ方がマクロビオティック料理です。

計らずもお二人の口から”陰と陽”のバランスの大切さが話され、「人間もまた、自然界で生かされているんだ」と気付かせていただきました。だからこそ、人工的な物に頼らず、自然の物を取り入れ、“自己免疫力”“自然治癒力”を付けることが大事と感じました。

【食】と言う字は“人を良くする”と書きますが、食べたものがカラダや心をつくっている事をより深く知る事が出来ました。

アンケートでは、
「普段なかなか聞く機会がない話を小柏桂子さんと小山さち淑さんから伺えてとても良かったです。」や「子どもの頃の食の大切さが分かりました。」等の感想が寄せられました。

工房あかね代表の小柏さん

マクロビオティックアドバイザーの小山さん

人参パウンドケーキと枇杷茶を飲みながら交流。

小山さんが手作りしたお茶菓子は大人気。

参加者より沢山の画材が工房あかねに寄付されました。