「産直講座・庄内の米作り」を開催しました

11月28日(金)、前橋市第四コミュニティセンター調理実習室において、商品テーマグループ主催産直講座『知りたい 食べたい 庄内の米作り〜コア・フードの丸もちで庄内風お雑煮にチャレンジ〜』を開催しました。
参加者は18名、講師は農事組合法人庄内協同ファーム理事の冨樫俊悦氏です。

まず各班に分かれて『庄内風雑煮』の下ごしらえを行った後、冨樫氏より、庄内協同ファームの目指すもの、もち米の栽培、餅作りについてお話を伺いました。

庄内平野特有の品種であるもち米『でわのもち』は、食味が非常に良い反面、収穫量が少なく病気に弱いという特徴があります。庄内協同ファームではこのお米を有機栽培や減農薬無化学肥料栽培で育てており、スライドを使って、種もみの温湯消毒から種まき、育苗、稲刈りに至るまでの経緯をご説明頂きました。
手間のかかる除草作業は鴨の放し飼いや手取りによって行われているそうです。努力と苦労を感じますが、冨樫氏の穏やかで温かなお話しぶりから、その労苦も楽しんでいる様子が伺えました。生産者の様々な労力ときめ細やかな配慮、熱い思いに支えられて私たちは美味しい丸もちを食べることができるのだなと改めて感じました。

また、庄内地方が東日本では珍しく丸もちを食べる文化になった理由が、西廻り航路を通して関西の影響を強く受けたためということを知り、興味深く感じました。
学習会後半、冨樫氏からの「丸もちのおすすめの食べ方」の問いかけに「バターと焼き鮭を挟んで食べるのが我が家の定番」と参加者から声が上がり、その斬新な組み合わせに他の参加者から「家でやってみたい」との声がたくさん上がったのも面白かったです。

学習会終了後は、雑煮の仕上げと「お手軽ぜんざい」の調理を進め、いよいよ試食交流です。
「そのまま焼いた白丸もち」、「庄内風雑煮」、ゆであずきを使った「お手軽ぜんざい」の3品を各テーブルに分かれて交流しながら美味しく頂きました。キレが良く、しっかりした味の丸もちを味わい、手間をかけて作られたお餅はやっぱり美味しいと思いました。
また、「いもの茎」や「岩のり」が入った「庄内風雑煮」の山海の味がひとつのお椀に溶け込んだお味は、我が家のものと異なっていてとても興味深かったです。遠い庄内の地に思いを馳せながら美味しく頂きました。

〜参加者の声〜
・玄米丸もちが大好きなので、今日の学習会をとても楽しみにしていました。冨樫さんのお話はわかり易くて、とても丁寧に米作りをしていることが伝わってきました。
・庄内風雑煮が気になっていたので、食べられて良かったです。白丸もちはつきたてのようでとても美味しかったです。お正月用に注文します。

冨樫さんの穏やかな語り口に、参加者からも笑顔がこぼれます

白丸もちを使ったおすすめの食べ方の話題で会場が盛り上がりました

慣れた手つきで雑煮作りを進めてゆきます

庄内風雑煮とお手軽ぜんざいで昼食です